「ちょっとしたいたずら」の続きちっくです(が実は続きじゃないかも) 牛島さん達に借りたDVDがアメフトのVTRだと思っていたら実は……。ということを踏まえてどうぞ。 (こんなのって、ない……) テレビの画面の光がゆらゆらと真っ暗な部屋の壁に踊る。 画面の上では、いかにも体育会系を思わせるがっちりした体格の男が、小柄で細身の女の服を無理矢理剥いでいる。 陸が"そういうこと"に興味がなさそうに見えるから先輩たちの老婆心が働いたのだが、陸は複雑な気持ちで画面を見やった。 興味はないわけじゃない、けど、食指が動かないから仕方がないのだと陸は心のなかで言い訳をする。 先程までいやいやと抵抗していた女が、こちらを物欲しげな表情で見た。淫乱めと罵られて恥ずかしそうに男の言いなりになる。 これを見て牛島先輩は興奮したんだろうか、そして、熱く隆起したものを、あの大きな手で扱いて、果てたのだろうか、 (……っ) そんな卑俗な想像をしただけで昂ぶる自分が浅ましくて陸は下唇を噛んだ。最低だと思いつつも体の欲求には逆らえずにそっと自身に手を添える。 「あ、……っ」 テレビから聞こえる女の喘ぎに自分の声が重なる。 もし、あれが自分と牛島さんだったら……と陸は思わずぶるりと身震いした。 りく、と自分を呼ぶ牛島の声音が、鼓膜の奥で聞こえた。 「あ、う、うぁ、……っふ、」 前を扱きながら、自然と空いているほうの手で後ろの蕾に指を這わせる。 「ひ、ぁ」 慣れない手つきできゅっと締まった後孔をゆっくりもみほぐしながら、指を侵入させる。自分の細い指とは絶対に比べものにならない質量の牛島が無理矢理侵してくる様を思い浮かべて目を瞑った。 絶対に現実にならないセックスは想像するだけ後が虚しくなるのに、瞼の裏の牛島の微笑は優しくて、陸はそこから離れられそうになかった。 「う、うしじま、さ、んっんぅ、あ、ひっ、ひぁ」 前を扱く手は先端からだらだらと零れてくる体液でぐちゃぐちゃだった。内をかき乱す指が早くなればなるほどに、陸の肌は上気して紅潮し、自身はのぼりつめていく。 陸にはテレビの音声なのか自分なのかわからない喘ぎと厭らしい水音しか聞こえなかった。 でもまだ何か足りない……違う、もっと奥だ。 陸は近くにあったチューブ型のハンドクリームを手に取り、口にくわえる。 「んぅ、ふ っ……」 それを唾液でべとべとにしてから、すぐに後孔にねじ込んだ。 無機物が無理に蕾を押し拡げて侵入する甘美な痛みに背中をしならせ、チューブを奥へ奥へと進める。もっと刺激が欲しくて、赤く熟れきった蜜口に爪をたてた。肌が粟立つ様な感覚に顔を歪ませ、陸は無意識のうちに前を扱く手を更に速める。指とチューブで同時に中を掻き回し、酷く感じるポイントをグリグリと刺激した。 「んぐ、あ、ひ、はっ、ひぁぁっ……んっ」 己の口から漏れる声は正気だったら自己嫌悪で絶句していたかもしれないほど情けないものだった。しかし、そんなことに構っていられないくらい、陸は快感とも痛みともつかぬ朦朧とした意識に溺れ、行為に没頭していた。 「うしじまさぁっぁあああ……!」 びくびくと体が震えるのと同時に勢い良く精子が吐き出された。ひくひくと後孔が痙攣して内側がきゅうと指をしめつける。 (あー……) チューブを引き抜いて、陸は緩慢な動作でティッシュ箱を引き寄せる。汚れた手とチューブを拭いた。ぼんやりする頭で床に飛び散った体液を眺める。 その白濁のうえに、ぽた、と涙が落ちた。 (ごめんなさい……) 何も知らずに、今頃鼾をかいて寝ているかもしれない人を、何故自分はこんな卑劣な行為の対象にしてしまったのだという罪悪感が陸にのしかかる。 AVをDVDプレイヤーから取出し、かばんに突っ込んで陸はベッドにもぐった。 穴が、内襞が、じんわりと誘うような痺れを訴えるのを無視して陸はきゅっと目をつむる。 赤くはれため うさぎのおめめ 今宵子供はなにを泣く cry for the moon 陸自慰話。 絡みなくてゴメンナサイ(爆) 最近前書き多いな……ゴメンナサイ(爆) りっくんは素直になれないおませさんだといい!ということをコンセプトにしているはずですがいつのまにやらはずれていること多しですうぉぉ;; ちなみにjoと時雨の合作です(^q^)ぶ(2010 01 28 / jo 時雨) 一部訂正(2010 08 13 jo/時雨) |